ICOCAエリアとSuica首都圏エリアで広いのはどっちか?
JR東日本などが発行するICカード「Suica」と、JR西日本などが発行するICカード「ICOCA」。
両者とも、東京・大阪を中心に非常に広い利用可能エリアを持っています。
では、どちらのほうが利用エリアが広いのでしょうか。
エリアの営業キロの合計(路線の距離)と、1回で使える最長距離を調べてみました。
営業キロが長いのはICOCA
ICOCAエリアは2466.9キロ、Suica首都圏エリアは2305.1キロということで、ICOCAエリアのほうが微妙に広いという結果になりました。ただし、Suica首都圏エリアは上記の路線に加えて各新幹線がエリアに含まれます(使えるのはSuica定期券のみなので今回は省略)。
Suicaの他のエリア(新潟、仙台)を加えると、Suicaのほうが広くなります。一方、JR以外の発行事業者を加えると、関西私鉄のほぼすべてが加わるICOCAのほうが広くなると思われます。
利用可能距離が長いのはSuica
それぞれのエリア内での、遠回りをしない最長距離です。
Suicaはいくつかのエリアに分かれている一方で、エリア内であれば自由に利用することが可能です。最長は常磐線の浪江駅から篠ノ井線の松本駅となります。
ICOCAはエリアが分かれていない一方で、原則として200km以内の利用に限られています。ただし、下記の条件のいずれかを満たせば、200kmを超えて利用できます。
1. 大阪近郊区間内の利用
2. 大阪近郊区間内 ~ 在来線特急(※)の停車駅または停車駅相互間
※サンダーバード(大阪~金沢間)、しらさぎ、くろしお、こうのとり、きのさき、はしだて、まいづる、はまかぜ
3. やくもの停車駅相互間
いくつかの組み合わせを試したところ、最長となるのは北陸線の木ノ本駅から「くろしお」終点の新宮駅までで、Suicaより100km短い401.1kmとなりました。このほかに、新宮~播州赤穂391.8km、金沢~播州赤穂386.7km、金沢~下井阪(和歌山線)353.9kmなどが長い区間として挙げられます。
TOICAはJR東海、SUGOCAはJR九州のICカードで、いずれもSuica同様、エリア内であれば自由に利用することが可能です。結果は表のように、エリアの端同士を結ぶなりました。
示した結果は、いずれも2021年8月現在です。今後、ICOCAエリアは山口県内で、Suicaエリアは青森地区などで、それぞれ拡大が予定されています。期間がたつと、また変わるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。